延暦寺 横川エリア、比叡山の北端に位置する「横川(よかわ)中堂」は、延暦寺の三塔(東塔・西塔・横川)の中でも、もっとも静寂と神聖さが深く感じられる場所。
深い杉木立に囲まれ、訪れる人の心を自然と落ち着かせる“祈りの聖域”。東塔・西塔とはまた違う、比叡山のもう一つの表情に出会える堂宇です。
横川中堂は、天台宗の高僧 円仁(慈覚大師) が開いた横川エリアの中心となるお堂です。
現在の建物は、昭和47年(1972年)に再建されたもので、湖に浮かぶような独特の構造が特徴。堂は池の上に張り出すように建てられ、まるで水面に浮かぶ船のような姿をしています。

この建築は、円仁が唐で学んだ仏教建築の影響を受けているといわれ、比叡山の中でも特に異国的な雰囲気を感じられる場所です。
お堂へ登る階段横の石垣の一部が、鮮やかなターコイズ色に染まっている部分発見。なにかは不明ですが、珍しく美しい色だったのでパチリ♪
横川は、円仁が開いた学問と修行の地として、古くから修行僧が精神を研ぎ澄ませる場所として大切にされてきました。
横川中堂は、その中心として今も静かに祈りを受け止め続けています。
中では撮影禁止のため写真は撮れませんが、お堂の中から見る外の木々の風景も緑と赤が映えて美しいです。
お堂内部は個々の奉納者の名前入りの金色に輝く仏さまがびっしり安置されていて圧巻です。
重要文化財である本尊の聖観世音菩薩は、幾度の災禍もまぬがれたそうで、なんだか神秘なものも感じますね。
比叡山を巡る際には、ぜひ横川にも足を延ばして、横川中堂へ行ってみてください。ここでしか味わえない、深い静寂と祈りの時間が待っていますよ。