2026年7月24〜26日にかけて栃木県那須烏山市で行われた、山あげ祭を見てきました。

当日は薄い雲が空を覆う中、きらびやかな歌舞伎の舞台が、訪れた人を魅了していました。

この記事では

「山あげ祭ってどんなお祭り?」
「興味はあるけどよく知らない」

という方のために、実際に見た感想と当日の様子をまとめています。

結論から言うと、役者さんの華やかさと若衆の迫力が胸を打つ、見応えのあるお祭りでした♪
山あげ祭りとは?
山あげ祭とは、栃木県那須烏山市で行われる夏祭りのことで、野外の歌舞伎舞踊が有名です。

地元の若衆達により、街の一角にゲリラ的に舞台が設置され、そこで歌舞伎の演劇が披露されるというもの。

高さ10メートルを超す「はりか山」をはじめ、即席で道路上に組み上げられる舞台の全長は100メートルにも及ぶとのこと。

その規模は、野外劇として日本最大級といわれているそうです。
場所:那須烏山市市内(中央)
JR宇都宮駅から車で40分ほど東に走ったところ。

環境庁の「星空の町コンテスト」で3位という旧南那須地区の隣です。

江川と那珂川に挟まれた、緑豊かで空気のおいしい場所。

もともとは城下町として栄えたという烏山の市街地は、軒を連ねる家々にどこか温かさを感じる、心落ち着く街並みが特徴的でした。
日時:2026年7月23日(木)~7月26日(日)
今年の山あげ祭の初演は23日(木)の午後7時。

こちらは観光客はほとんどおらず、地元の人だけで行う“前夜祭”的な雰囲気だそう。

そのあとの24日(金)〜26日(日)は、1日に4回上演されました。

演じられる歌舞伎の演目は『三番曵』『戻橋』『将門』『関の扉』『老松』。

今回はプライベートの都合で、26日午前10時20分の『戻橋』を見てきました♪
山あげ祭の由来
<烏山城跡>
引用:那須烏山市

山あげ祭は、戦国時代に烏山城主が疫病退散などを祈願して神様に奉納したのが起源なのだそう。

ウィキペディアによる説明は以下の通りです。
永禄3年(1560年)烏山城主那須資胤が牛頭天王に疫病退散を祈願した際に行われたのが起源とされている[1]。当初は相撲や神楽獅子が奉納されていたが、常磐津所作が流行したのをきっかけに常磐津所作を奉納余興として行うようになったことで、全国でも類例を見ない野外歌舞伎舞踊の形態となった[1]。現在は6町(元田町、金井町、仲町、泉町、鍛治町、日野町)のもち回りで行われ、当番町制度となっている[1]。かつては、祭りの日は賑わい、出店・露店が各所に出ていたが、近年は祭りそのものの催しが主となっている。 
400年以上もの長い歴史を持つ伝統行事とのこと。

そして今年の当番町は【鍛冶町】なのだそうです♪
山あげ祭を見に来るのはどんな人?
山あげ祭を見に来る人たちはどのような人なのでしょうか。

会場を見渡すと、観客の年代は子どもから高齢者までさまざまでした。

特設駐車場には県外ナンバーの車も多く見られ、地元の家族連れや知人同士のグループに加え、観光客が来ていることが分かります。
山あげ祭の見どころは歌舞伎舞台の華やかさ!
長い歴史を持つ山あげ祭の舞台は、さすが目を見張るものがありました♪

ここからは山あげ祭の3つの見どころを紹介します。
見どころ①華やかな歌舞伎舞踊
まずはお姫様。

お囃子の三味線が静かに流れる中、お姫様の凜とした佇まいを、観客は息を呑むように見つめていました。

本当に可愛らしいですよね。

役者さんはなんと中学生とのこと。

驚きです!
また、常磐津の語り手が勇壮に音頭をとる中での立ち回りは圧巻。

髪の毛をぶん回す見事な『毛振り』には、観客からどよめきの声と拍手が上がりました。

役者さんの気迫のこもった表情がかっこよかったです♪
見どころ②舞台裏の勇壮な若衆
隅のほうで見ていたので、舞台裏の様子もよく分かりました♪

150人とも言われる当番町の男たちが掛け声をあげ、揃いの袢纏と白足袋の姿で舞台演出にとりかかっていました。

野外歌舞伎はホールの中と違い、演出はすべて人力なんですね。

近年は地元の若衆の人数が減り、助っ人として外国籍の若衆も参加しているのだとか。

大勢の人が、今この瞬間の舞台を支えているのを目の当たりにして、お祭りに漲る迫力の秘密が分かったような気がしました。
見どころ③若衆の掛け声と華やかな舞台が生む一体感
若衆の人力と洗練された歌舞伎舞踊によって、初めて山あげ祭の舞台ができあがることが分かりました。

時折聞こえる若衆の掛け声。
三味線の調べ。
真剣さに裏打ちされた、
美しくて優雅な舞。

それらが生み出す一体感をすぐそばで目にし、私もまるでお祭りのサポーターになったような気持ちになりました♪

途中降り出した雨にもかかわらず、終演後の拍手はいつまでも鳴りやみませんでした。
まとめ:山あげ祭は人の手で作り上げる温かさが魅力!
今回の記事は山あげ祭を見た感想をまとめました。

主なポイントは以下の通りです。

  • 道路上に即席でつくられる大規模な舞台
  • 華やかな衣装と歌舞伎舞踊
  • 中学生である役者さんの真剣さ
  • 舞台演出を人力で支える勇壮な若衆
  • 若衆・役者さんと会場の一体感

2016年にユネスコ無形文化遺産として登録されたという山あげ祭。

烏山の街並みと同様に、人の手で作る温かさに満ちあふれていました。

山あげ祭の次回開催は、例年通りなら2027年7月の第4週と考えられるとのこと。

来年の開催をみんなで楽しみに待ちましょう!

※次回の開催日程や公演内容については、那須烏山市および山あげ祭の公式発表をご確認ください。

山あげ祭ー那須烏山市(公式ホームページ)