地域連携
吹きガラス工房「glass imeca」 ― 暮らしを彩るガラスづくり/滋賀・葛川
創作・アート
滋賀県・大津市葛川
滋賀県大津市葛川にある吹きガラス工房「glass imeca」は、吹きガラス工芸士・神永朱美さんが運営する工房である。
工房では、グラスや酒器、一輪挿し、器など、日常で使われるガラス製品を中心に制作している。
作品は百貨店やギャラリーでの個展をはじめ、企画展、委託販売、卸販売、オーダー制作などを通して届けられている。
また、滋賀県県民栄誉賞のトロフィーや琵琶湖ホテルの装飾品なども手掛けており、用途に応じたさまざまな製品づくりに取り組んでいる。
工房の拠点となっているのは、葛川地区にある築100年を超える古民家である。
現在は工房と住居を兼ねた空間として使われ、制作だけでなく暮らしの場にもなっている。
工房では、グラスや酒器、一輪挿し、器など、日常で使われるガラス製品を中心に制作している。
作品は百貨店やギャラリーでの個展をはじめ、企画展、委託販売、卸販売、オーダー制作などを通して届けられている。
また、滋賀県県民栄誉賞のトロフィーや琵琶湖ホテルの装飾品なども手掛けており、用途に応じたさまざまな製品づくりに取り組んでいる。
工房の拠点となっているのは、葛川地区にある築100年を超える古民家である。
現在は工房と住居を兼ねた空間として使われ、制作だけでなく暮らしの場にもなっている。
以前の工房は住宅街にあったため、制作時の音や作業時間には常に配慮が必要だった。
そこで、制作環境を整えるため、2年前に葛川の古民家へ工房を移し、現在は広い空間で制作を続けている。
建物は改修しながら使われており、天井を外した際に現れた梁など、古民家ならではの造りもそのまま生かされている。
広い敷地では畑や田んぼにも取り組み、地域の人から教わりながら暮らしを続けているという。
そこで、制作環境を整えるため、2年前に葛川の古民家へ工房を移し、現在は広い空間で制作を続けている。
建物は改修しながら使われており、天井を外した際に現れた梁など、古民家ならではの造りもそのまま生かされている。
広い敷地では畑や田んぼにも取り組み、地域の人から教わりながら暮らしを続けているという。
工房の奥には、ガラスを溶かす窯が据えられている。
吹きガラスでは、およそ1,200度で溶けたガラスを吹き竿の先に巻き取り、息を吹き込みながら形を整えていく。
熱いうちにしか加工できないため、一つの工程が終わるごとに窯へ戻し、柔らかさを保ちながら制作を進めていく。
吹きガラスでは、およそ1,200度で溶けたガラスを吹き竿の先に巻き取り、息を吹き込みながら形を整えていく。
熱いうちにしか加工できないため、一つの工程が終わるごとに窯へ戻し、柔らかさを保ちながら制作を進めていく。
取材当日は、琵琶湖の水草を使って発色させた「琵琶湖彩」の作品を制作していた。
神永さんは吹き竿を絶えず回しながら、新聞紙や木型、さまざまな道具を使って少しずつ形を整えていく。
工程が進むにつれてガラスは少しずつ器らしい姿になっていくが、温度が下がると加工が難しくなるため、作業は限られた時間の中で繰り返される。
神永さんは吹き竿を絶えず回しながら、新聞紙や木型、さまざまな道具を使って少しずつ形を整えていく。
工程が進むにつれてガラスは少しずつ器らしい姿になっていくが、温度が下がると加工が難しくなるため、作業は限られた時間の中で繰り返される。
ガラスの形が整うと、徐冷炉へ移し、ゆっくりと時間をかけて冷ましていく。
急激に冷やすと割れてしまうため、制作は形を作って終わりではなく、最後まで温度管理が欠かせない。
工房には、制作に使うさまざまな道具が並んでいる。完成した作品は別室で管理されており、工房内は作業に集中できるよう整理されていた。
神永さんが吹きガラスの道へ進んだきっかけは、大学卒業後に勤めた北海道のガラス専門店だった。
販売や接客だけでなく、商品開発やディスプレイ、広告、在庫管理など、ガラス製品を届けるための仕事を幅広く経験する中で、ガラスという素材そのものに興味を持つようになった。
「販売の仕事をしていて、ガラスを作ることだけは経験していないなと思ったんです」
販売を通してガラスの魅力を知った神永さんは、自らの手でものづくりに携わりたいと考えるようになった。
そして、その思いを形にするため、吹きガラス体験工房で制作補助を経験し、さらに京都の工房で約6年間助手を務めた。
そこでは制作技術だけでなく、受注対応や梱包、発送、個人工房の運営など、工房を続けていくために必要な仕事も学んでいった。
こうした経験を経て、2017年に「glass imeca」を設立した。
神永さんが吹きガラスの道へ進んだきっかけは、大学卒業後に勤めた北海道のガラス専門店だった。
販売や接客だけでなく、商品開発やディスプレイ、広告、在庫管理など、ガラス製品を届けるための仕事を幅広く経験する中で、ガラスという素材そのものに興味を持つようになった。
「販売の仕事をしていて、ガラスを作ることだけは経験していないなと思ったんです」
販売を通してガラスの魅力を知った神永さんは、自らの手でものづくりに携わりたいと考えるようになった。
そして、その思いを形にするため、吹きガラス体験工房で制作補助を経験し、さらに京都の工房で約6年間助手を務めた。
そこでは制作技術だけでなく、受注対応や梱包、発送、個人工房の運営など、工房を続けていくために必要な仕事も学んでいった。
こうした経験を経て、2017年に「glass imeca」を設立した。
現在は年間を通して個展や企画展への出展を続けるほか、依頼制作にも対応している。
毎年制作している干支作品は約300点に及び、器だけでなく、記念品や装飾品など制作の幅も広がっている。
そうした制作の中でも、工房を代表するシリーズとなっているのが、琵琶湖の水草を利用した色ガラス「琵琶湖彩」である。
地域資源を生かしたこの取り組みは、神永さんの制作活動を代表するものとして、現在も研究が続けられている。
そうした制作の中でも、工房を代表するシリーズとなっているのが、琵琶湖の水草を利用した色ガラス「琵琶湖彩」である。
地域資源を生かしたこの取り組みは、神永さんの制作活動を代表するものとして、現在も研究が続けられている。
「琵琶湖彩(びわこいろ)」は、琵琶湖で刈り取られた水草を利用して発色させる色ガラスである。
神永さんがこの研究を始めたきっかけは、工房を構えた滋賀県で多くの人に支えられたことだった。
その恩返しとして、この土地ならではの素材を生かしたものづくりができないかと考えたという。
「滋賀の人に喜んでもらえるものを作れたらと思ったんです」
滋賀ならではの素材を使ったガラスを考えた当初は、県内で採れる鉱物を利用できないか検討した。
しかし、採集から粉砕までを一人で続けることは現実的ではなかった。
そこで目を向けたのが、琵琶湖で大量に刈り取られている水草だった。
植物には鉄分などの成分が含まれていることから、灰をガラス原料へ加えれば色が出るのではないかと考えたという。
水草を乾燥させている事業者を探し、自ら連絡を取って研究を始めた。
試作を重ねる中で誕生したのが、淡い緑色の「琵琶湖彩」である。
さらに研究を続ける中、窯の中で偶然、青色に発色したことがあった。この現象をきっかけに、信楽窯業技術試験場との共同研究が始まり、還元反応を利用した青色の再現方法を確立した。
現在では、緑色や青色だけでなく、アンバーと呼ばれる茶色まで、水草からさまざまな色を表現できるようになっている。
神永さんがこの研究を始めたきっかけは、工房を構えた滋賀県で多くの人に支えられたことだった。
その恩返しとして、この土地ならではの素材を生かしたものづくりができないかと考えたという。
「滋賀の人に喜んでもらえるものを作れたらと思ったんです」
滋賀ならではの素材を使ったガラスを考えた当初は、県内で採れる鉱物を利用できないか検討した。
しかし、採集から粉砕までを一人で続けることは現実的ではなかった。
そこで目を向けたのが、琵琶湖で大量に刈り取られている水草だった。
植物には鉄分などの成分が含まれていることから、灰をガラス原料へ加えれば色が出るのではないかと考えたという。
水草を乾燥させている事業者を探し、自ら連絡を取って研究を始めた。
試作を重ねる中で誕生したのが、淡い緑色の「琵琶湖彩」である。
さらに研究を続ける中、窯の中で偶然、青色に発色したことがあった。この現象をきっかけに、信楽窯業技術試験場との共同研究が始まり、還元反応を利用した青色の再現方法を確立した。
現在では、緑色や青色だけでなく、アンバーと呼ばれる茶色まで、水草からさまざまな色を表現できるようになっている。
一方で、水草は天然素材であるため、毎年まったく同じ成分になるわけではない。
そのため、原料の状態を確認しながら配合や制作条件を調整し、その年ごとの特徴を生かしたガラスづくりを続けている。
神永さんは、琵琶湖彩について「環境問題を伝えるための作品ではない」と話す。
水草を使っていることよりも、まずガラスとして美しくあることを大切にしているからだ。
地域の素材だから使うのではなく、その素材だからこそ生まれる透明感や色合いを、吹きガラスの魅力として表現することを目指している。
こうした取り組みは、ガラスだけにとどまっていない。
神永さんは、一般社団法人「琵琶湖の水草工芸利用研究会」の活動にも携わっている。
現在は陶芸や草木染め、和紙、漆芸など、それぞれの分野の作家が水草を作品づくりに取り入れており、滋賀県ならではの工芸品づくりへと広がっている。
展示会などで知り合った作家との交流から、新たな共同制作が始まることもあるという。
こうした活動を通して、水草という地域資源を工芸という形で活用する取り組みが少しずつ広がっている。
琵琶湖彩の研究と並行して、新たな素材への挑戦も始まっている。
それが、籾殻を利用したガラス原料の研究である。
籾殻にはガラスの主原料となるシリカが多く含まれており、国産原料として活用できる可能性があるという。
そのため、原料の状態を確認しながら配合や制作条件を調整し、その年ごとの特徴を生かしたガラスづくりを続けている。
神永さんは、琵琶湖彩について「環境問題を伝えるための作品ではない」と話す。
水草を使っていることよりも、まずガラスとして美しくあることを大切にしているからだ。
地域の素材だから使うのではなく、その素材だからこそ生まれる透明感や色合いを、吹きガラスの魅力として表現することを目指している。
こうした取り組みは、ガラスだけにとどまっていない。
神永さんは、一般社団法人「琵琶湖の水草工芸利用研究会」の活動にも携わっている。
現在は陶芸や草木染め、和紙、漆芸など、それぞれの分野の作家が水草を作品づくりに取り入れており、滋賀県ならではの工芸品づくりへと広がっている。
展示会などで知り合った作家との交流から、新たな共同制作が始まることもあるという。
こうした活動を通して、水草という地域資源を工芸という形で活用する取り組みが少しずつ広がっている。
琵琶湖彩の研究と並行して、新たな素材への挑戦も始まっている。
それが、籾殻を利用したガラス原料の研究である。
籾殻にはガラスの主原料となるシリカが多く含まれており、国産原料として活用できる可能性があるという。
相談を受けたことをきっかけに試作を始め、酒器などへの展開も視野に入れながら研究を進めている。
研究と並行して、日々の制作や展示活動も続けられている。
作品は百貨店やギャラリーでの個展、企画展への出展、委託販売、卸販売、受注制作など、それぞれ異なる形で届けられている。
依頼内容も、普段使いの器だけではない。
滋賀県県民栄誉賞のトロフィーや琵琶湖マラソンのトロフィー、ホテルの装飾品など、その用途に応じた制作も行っている。
一方で、神永さんが制作の中で変わらず大切にしている考えがある。
「私にとっては三十個作るうちの一つでも、お客様にとっては、その一つがすべてなんです」
研究と並行して、日々の制作や展示活動も続けられている。
作品は百貨店やギャラリーでの個展、企画展への出展、委託販売、卸販売、受注制作など、それぞれ異なる形で届けられている。
依頼内容も、普段使いの器だけではない。
滋賀県県民栄誉賞のトロフィーや琵琶湖マラソンのトロフィー、ホテルの装飾品など、その用途に応じた制作も行っている。
一方で、神永さんが制作の中で変わらず大切にしている考えがある。
「私にとっては三十個作るうちの一つでも、お客様にとっては、その一つがすべてなんです」
数多く制作する日でも、一つひとつを丁寧に仕上げること。その積み重ねが、工房の仕事を支えている。
現在の工房へ移ってからは、制作だけでなく暮らしもこの場所で続いている。
畑や田んぼに取り組み、地域の人たちから教わりながら生活する時間も増えた。
現在の工房へ移ってからは、制作だけでなく暮らしもこの場所で続いている。
畑や田んぼに取り組み、地域の人たちから教わりながら生活する時間も増えた。
制作の合間に外へ出て草むしりをするだけでも気持ちが切り替わり、再び工房へ戻って作品づくりに向き合うことができるという。
「glass imeca」では、日用品として使われる吹きガラスの制作を続けながら、地域資源を生かした研究や、工芸分野との連携、新たな素材への挑戦も進められている。
葛川の工房では、暮らしに寄り添うガラスづくりを続けながら、地域の素材を生かした新たなものづくりにも取り組んでいる。
葛川の工房では、暮らしに寄り添うガラスづくりを続けながら、地域の素材を生かした新たなものづくりにも取り組んでいる。
glass imeca
〒520-0473 滋賀県大津市葛川梅ノ木町191
〒520-0473 滋賀県大津市葛川梅ノ木町191
FreeLife Colors メディア事務局
掲載日:2026-07-24
更新日:2026-07-24
更新日:2026-07-24












