新潟県新発田市にある「東赤谷連続洞門」を訪れました。
かつて赤谷鉱山から鉱石を運ぶ鉄道路線だった場所で、現在は自動車道として利用されています。
神殿遺跡の回廊のような景観を持つ場所だそうです。
眼下に流れる加治川を横目にバイクを走らせ、山深くへと進んでいきます。
しばらくするとコンクリート造りの重厚なアーチが姿を現しました。
手前にあるわずかなスペースにバイクを停め、エンジンを落として中を歩いてみることにします。
狭いトンネルの入り口の横には、交通規制の信号機が静かに佇んでいました。
車に注意しながら一歩足を踏み入れると、そこにはアーチ状のコンクリートが連なっていました
事前に知っていた通り遺跡のような雰囲気があり、同じ形が連続する様子は、まるで巨大な生き物の腹の中に迷い込んでしまったかのような、不思議な錯覚を覚えさせます。
少し目線を下げて見上げてみると、その印象がさらに濃く感じられます。
かつて列車が走り抜けていた道を、自分の足で歩くというのは、不思議な感覚があります。
しばらくその独特な雰囲気を楽しんだ後、再びバイクでさらに奥へと進んでみます。
すると、目に飛び込んできたのは、渓谷の間を無骨な鉄の道が、まるで空間を割るように真っ直ぐ伸びている光景でした。
圧倒的な自然の中に、ぽつりと取り残された人の痕跡。
当時の気配が、わずかに残っているように思えました。
しばらくの間その景色をじっと眺めていました。