ユウガ
2024-12-24 23:45
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福岡で山下清展
趣味・カルチャー
福岡県・天神
ドラマ「裸の大将」で画家・山下清の名を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか？
放浪の天才画家として知られる山下清ですが、ドラマでは知っていても実在の山下清がどういった人間だったのかまでは知らないという人もいるかもしれません。
そんな山下清の人生を辿り、実際の人柄に触れることのできる展示会が福岡県立美術館で開催されました。
山下清展では現在残されている作品が数多く展示され、それが描かれた頃の山下の人生がパネルで説明されていました。
ドラマでは旅先で絵を描いていた山下ですが、実際は旅先で絵を描くことはほとんどなかったそうです。
山下は旅先から戻った後に絵を描いていました。つまり彼の絵は旅の記憶から描かれたものでした。
それにも関わらず作品では実際の景色と全く同じ景色を描いており、山下がなぜ天才と呼ばれているのかがわかりました。
とはいえ大切なのは山下の本質は絵を描くこと以上に「ただ見たいものを見る人」だったということです。
ただ美しいものを見た。だからそれを描いた。
山下清という人間はそうした人であったということを展示会に行って感じました。
目的や利益、人間の行動には常にそうしたものが付きまといます。それにより疲れてしまう人も多くいます。
そんな現代人にとって、ただ心の赴くままに旅をした山下清の人生が教えてくれるものは大きいのではないでしょうか。
ユウガ
福岡市在住の兼業ライターです。これまでのライターとしての仕事は映画や漫画の考察記事など。美味しいものを食べたり、演劇などを観たりするのが好きです。インスタは@yugain213