佐賀県は実は幕末・明治維新との関係に深い繋がりを持つ場所。
 当時の佐賀藩は日本屈指の科学技術を所持しており、近代化に大きく貢献しました。
 幕末最強とも言われています。
 
 その中心となった人物の中には、「佐賀の7賢人」と呼ばれる人も。大隈重信もその一人です。
 
 こうして見ると、佐賀が日本の近代化に大きく関わっていたことが分かります。
 そんな佐賀の歴史を今に伝える「佐賀城本丸歴史館」を実際に訪れてみました。


 まず、大きな玄関のような門を通ります。そこから本館まで続く石畳は大名行列を思わせるよう。
 門をくぐった瞬間から、歴史を感じさせるような雰囲気に胸が高鳴ります。


 本館に入り、まず驚いたことは大きな畳部屋を挟むかたちで木製の廊下が左右に続く設計の完全な木造建築であることです。

 畳の匂いや、木目の感触を直に感じられ、建物全てを活かした歴史的な趣を感じさせてくれます。

 畳部屋は自由に出入りする事ができ、大広間全てが畳部屋になっており、圧巻されました。
 10つの項目に分かれて、順序を辿りながら閲覧する事ができます。
 
 大広間はもちろん、当時使われていた武器(鉄砲や鎧など)や、稲作道具、実物の資料など幅広く展示されてあります。
 特に注目したのは、佐賀城がどのような仕組みで造られたかを再現された透明な床板展示です。

 木造建築では土台にいくつかの種類の石を支えに、木の支柱が立つ構造造り。
 釘などを使われず、自然の石と木で建てられているなんて、今の現在ではなかなか考えられません。 
 昔の時代では現在のようなコンクリートや、便利な道具がないため、まさに先人の知恵がこの造りから垣間見えます。
 また、佐賀城本丸歴史館をぐるりと囲むお堀。
 このお掘りも敵の奇襲を凌ぐ一種の知恵と言えます。
 
 実際に目で見てみると、先人の方々の知恵と工夫が細かなところまで発揮されていますね。

 現在、佐賀の7賢人の一人、江藤新平を期間限定で詳しく彼の生涯や功績が展示されてあります。
 江藤新平の乱でも有名な彼が、どんな人物か、どのように近代日本に携わってきたのかをぜひ実際に訪れてみてください。
  
 また、さらに現在、日本の城の源となった東アジアとの交流をテーマとした展示が一部なされています。  
 皇帝のあいだで重宝されていた青いガラス品や、当時の資料や巻物などが展示されてあります。
 こちらも展示期間が限られていますので、ご注意ください。
 
 佐賀城本丸歴史館は、期間限定展示の他に講演会や夏休みイベントでクイズや昔あそびなど体験型も取り入れています。
 興味のある方や、小さなお子さんなどのご家庭の方、また、歴史に興味がある方まで、幅広く興味を持ってくれる場所となっています。

 近代日本の代名詞ともいえる佐賀藩とその中心に携わった人物たち。
 彼らの働きかけは後世の私たちにバトンを繋いでくれた、そのようなメッセージが刻まれた場所だと改めて心にしみました。

  
 詳しい概要は「佐賀県佐賀城本丸歴史館」と検索していただくと、ホームページより現在行われているイベントなどが詳しく記載されてあります。
 館内は空調が効いていますが、外に出る際は暑い日が続きますので、水分補給など体調には気をつけてお楽しみなさってください。