金沢の夏の風物詩のひとつが、観音院で行われる「四万六千日」です。毎年この時期になると、今年も観音院へお参りする季節がやってきたと感じます。

四万六千日は、観音菩薩の功徳日とされる旧暦7月9日にお参りすると、なんと4万6千日分の功徳を得られるとされる日です。4万6千日を年数にすると約126年。たった一日の参拝で、それほど長い年月分の功徳をいただけると考えられていることから、「四万六千日」と呼ばれています。2026年は8月21日でした。
観音院では、この日にお参りした人が「とうきび」を持ち帰る風習があります。御祈祷されたとうきびは、魔除けや厄除けの意味があるとされ、家の玄関の軒下などに飾ります。家の入口にとうきびを飾り、一年の無病息災を願うという、昔から続く金沢ならではの風習です。

私も今年、無事に観音院へお参りすることができました。境内でお参りをしたあと、今年もとうきびを購入。毎年同じようにお参りをして、とうきびを玄関に飾ることが、すっかり夏の恒例行事になっています。
ただ、今年はとうきびのお値段がなんと1,000円。昨年よりもさらに高くなっていて、「とうきびまで1,000円かぁ」と、ここでも物価高を実感しました。それでも、毎年続けている大切な風習です。ありがたく購入し、我が家の玄関に飾りました。

玄関にとうきびがあると、家を出入りするたびに四万六千日のことを思い出します。そして「今年も一年、家族みんなが健康に過ごせますように」と願います。

金沢に暮らすようになって知った、地域に根付いた季節の風習。四万六千日のお参りは、ただ願い事をするだけではなく、毎年無事にこの日を迎えられたことへの感謝を感じる機会にもなっています。