京都市の真ん中にある緑豊かな京都御苑。
東西約700m、南北約1300mという広大な敷地には、明治維新まで天皇がお住まいになっていた京都御所や大宮御所・仙洞御所や迎賓館のほか、児童公園や休憩所などがあり、市民憩いの場所となっています。
その京都御苑では、例年3月下旬から咲き始める近衛邸跡や出水の小川のしだれ桜、4月上旬に次々と見頃を迎える八重紅しだれ桜や山桜、遅咲きの御衣黄桜などさまざまな桜を楽しむことができます。
私が訪れたときはちょうど近衛邸跡のしだれ桜が満開でした。
去年も見ているのですが、何度見ても美しく見事な咲きっぷり。
大きく枝を広げて咲き誇る姿に圧倒されます。
京都御所の北にある近衛邸跡からずっと南へ歩いた先にあるのが、出水の小川。
そこにも糸桜と呼ばれるしだれ桜があります。
京都御苑で最も早く咲く1本のしだれ桜で、数本が美しく咲きそろう近衛邸跡とは異なり、凛とした美しさです。
京都御苑には、誰でも自由に入ることができ、何しろすご~く広いので少々人が多くても気になりません。
もちろん桜の周りには多くの人が集まりますが、他の人気スポットほどストレスを感じることもなく、おおらかな気分で楽しめます。
美しい桜を求めて人混みをかき分けることも必要なく、ゆっくりと散策しながら桜を楽しんだり、ベンチでお茶しながらお花見をしている人も少なくありません。
160年ほど前まではここに天皇がお住まいになっていたという場所だけにどこかしら静謐な雰囲気を漂わせているような、でも訪れる人たちを優しく迎え入れてくれる京都御苑。
京都市民にとってはホッとできるとっておきの癒しスポットとなっています。
穏やかな場所での穏やかな桜見。
おすすめです!