JR高松駅、または琴電の高松築港駅から兵庫町方面に向かって歩いていくと、アーケードを入ってすぐのところに、香川の食堂「まいしょく家」があります。

のれんに大きく〝県産米〟と染め抜いてあるのが印象的で、メニューにも香川県産の食材をふんだんに使っています。

特にこだわっているのは、地元香川でつくられている調味料。

塩やごま油、味噌や酢やソース、さらにはハチミツまで、香川県内の生産者さんが丁寧に生み出した味わいが、料理の長所をしっかりと引き出してくれています。

その味はやみつきになる美味しさ。

まさに毎食食べたくなる、まいしょく家の定食なのです。
わたしがこの日、選んだのは、「豊島の塩から揚げ(2個)とおろし豚定食」。

わたしが今住んでいる豊島の天日塩を使ったジューシーなから揚げと、サッパリとして甘味のあるおろし豚が一度に味わえる贅沢な定食です。

から揚げを口に入れたとき、島に吹く風やキラキラした太陽と海が頭に浮かんで、〝あ、わたし今、豊島とつながってる〟って思いました。

人間と同じように、食材にも辿ってきた時間があり、それが味となって私たちに届けられます。

食べ物を食べるというのは、その食材が育った土地や生産者さんの想いを感じることと同じだと思っています。

ひとつ定食を食べただけでも、香川の確かな場所とつながり、地産地消に貢献できる。

美味しいがもっと美味しくなる、こころもあたたかくなるお店です。