「氷室」とは天然の氷を夏まで保存しておくために設けた小屋や穴のこと。いわば古代における冷蔵庫のようなものです。
奈良時代、平城京遷都にともなって奈良の春日野に氷池や氷室が作られました。
奈良市の氷室神社は、吉城川上流の春日奥山に作られた氷室に氷の神をまつったのが始まりとされています。
その後、現在の場所に移されました。向かいには奈良国立博物館があります。
現在の社殿は江戸時代の造営といわれています。
ちなみに氷室京介とは関係がありませんが、氷室京介のファンの間では聖地になっているそうです。知らんけど。
その成り立ちから製氷業者の信仰が篤く、ゴールデンウィーク中の毎年5月1日には献氷祭が行われています。