下鴨神社にほど近い鴨川公園(葵公園)。ここに尾上松之助(おのえまつのすけ、1875〜1926)の銅像があります。
尾上松之助は、日本映画の草創期に活躍した映画俳優。1000本以上の作品に出演し「日本初の映画スター」といわれます。
見得を切るときに、大きな目で見得を切る演技が評判を呼び「目玉の松ちゃん」の愛称で親しまれました。
晩年は社会福祉事業にも貢献し、巨額の寄付を投じました。京都府へ13,500円を寄付し、その資金で「出世長屋」と呼ばれる府営住宅を建設しています。
その後府営住宅は民間に払い下げられましたが、京都府は尾上の功績を称え、1966年(昭和41年)に銅像が作られました。
社会福祉につくした数々の功績があったから銅像が作られたんですね。像の背部には当時の蜷川虎三知事による碑文が刻まれています。