レンズ越しのナガサキ【1】
-氷が溶けないうちに- 長崎市の眼鏡橋近くにある「ひとやすみ書店」さんでアイスコーヒーを注文した。 その日は冬にしては気温が高く、長崎市内散策をして乾ききった喉が冷たい飲み物を欲していた。 店主さんが持ってきてくださったアイスコーヒーを一気に飲み、残りが少なくなったところで、私は本を読みにこのお店に来たのだということを思い出した。 ドリンクを注文した人だけが利用できる席に座っているため、ドリンクがなくなると席を移動しないといけない。 今のうちに私のお気に入りのお店のお気に入りの席で、お気に入りの