南禅寺の本坊には、「滝の間」と呼ばれる部屋があります。
方丈を拝観し、お抹茶券をいただくことで入ることができます。予約が必要とありましたが、平日で空いていたからかその場で入れていただけました。
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庭に流れる滝は、琵琶湖疎水から引いたものです。
滝の間では、「飛泉障り(ひせんさわり)」と呼ばれる作庭の技法を見ることができます。
飛泉障りとは、滝の前にモミジの葉などが垂れさがる景色のことで、自然にできたのではなく作庭家が意図して作るのだとか。そうすることで、滝の奥行きが出るのだそうです。
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靴を脱いで滝の間に入り、「清涼茶 心も清く身も涼し 南禅寺」と書かれたお抹茶券を置いて、お抹茶とお茶菓子が来るのを待ちます。
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お茶菓子は、南禅寺限定のもので、とても上品でした。
こし餡の入った黄な粉の落雁で、京菓子の老舗・亀屋清永によるものだとか。
南禅寺は水路閣や山門が人気なので、本坊や方丈を拝観する人は意外と少なく、穴場だと思います。
南禅寺の情報
京都市左京区南禅寺福地町86拝観時間:8:40~17:00(滝の間の利用時間は要確認)