自然豊かな、佐賀県多久市。山々に囲まれたのどかなエリアでには歴史を感じる建物も点在しています。その中の1つ、地元で愛されるお蕎麦屋さん「大平庵」に行ってきました。
ところどころ改装も経て受け継がれてきた建物ですが、元はなんと、造り酒屋。というのも昔は、酒を飲むなら蕎麦屋で、そして飲んだあとは蕎麦で締める、というのが主流だったそうで…酒屋としての機能を終えたあとも、酒造りに使う道具などを用い、うどん文化が根強い九州にて「美味しい蕎麦のお店をつくろう!」との思いで展開してきたそうです。
中は小上がりの座敷のほか。丸い切り株調のテーブル席などが並び、昔ながらの造りを活かした内装となっています。頭上の棚には、お酒がずらり。
蕎麦の種類も豊富です。それぞれ、うどんに変更することも可能。お子さん連れにもありがたい!
「おろしそば」(1,254円)を注文しました。秋の初めに行ったため、冷たいお蕎麦で。おろしのほか、えび天、野菜の天ぷらものっていて豪華!
天ぷらをたっぷり味わいたかったので、単品で野菜天ぷらも。しいたけ、ピーマン、なすび、かぼちゃ…さっくりと揚げられた天ぷらは、野菜の甘みも引き立ちます。
常に満席状態で、活気に溢れています。うまい酒づくりに必須な「うまい水」が豊富な多久市は蕎麦づくりにも最適。コシのある生蕎麦は香り高く、3ヶ月以上、酒蔵で寝かせた「かえし」のそばつゆも出汁に使う、素材の味が活きています。
やっぱり、店内の上に並ぶお酒たちも気になる。店舗には酒蔵資料館も併設しており、酒屋の歴史と今の蕎麦屋を繋ぐルーツを見ることができます。1つの観光スポットして機能しているようで、駐車場には大型バスのスペースもあるほど。
また、大平庵の「年越し蕎麦」は佐賀市内の百貨店やモールでも出張販売するため、筆者は今年も買う予定。1年の締めくくりにぴったりなお蕎麦です♪
【大平庵】
佐賀県多久市東多久町別府4650
営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜日
駐車場:大型バスの駐車も可能