自宅にて通常のおでんの具に加えて、「金沢おでん」といわれるおでんの具も入れて作ってみました。

金沢おでんとは?!老舗の金沢おでん屋さん黒百合のHPより引用↓
車麩や梅貝、ふかし、源助大根などの加賀野菜といった、金沢にゆかりのある具を使用し、各店ごとに受け継がれる出汁を使用したものが、金沢おでんであると定義されています。
出汁は、ほのかに甘く優しい味わいであることが特徴で、当店では、削り方の異なる2種の鰹節と、にぼし、昆布から引いたものを使用しています。
年末年始、金沢おでん屋さんは長蛇の列。子連れではもちろんいけないので、家でおでんを作りました。
では、金沢のご当地おでんのネタを紹介していきます!
まずは車麩。
手のひらサイズの大きな丸い形をしたお麩で、中央にドーナツのような穴が空いています。
トロトロになりすぎないように、大根など煮込む具とは時間差でお鍋に投入します。金沢のおでんの出汁は、風味を重視し、醤油の味は控えめ。
その出汁を思いっきりふくんだ車麩は、箸を入れるとしゅわ~っと出汁がしみだしてきます。
赤巻
赤と白の渦巻き模様が特徴のかまぼこ。
全国的におでんに入れる「なると」はあまり入れません。

北陸地方では馴染みのあるかまぼこで、おせち料理にも使われます。
カットしてそのまま入れましたが、おでん屋さんによっては串に指して煮込んでいるところもあります。

おでんに入れると、練り物ならではのもっちりとした食感がたまりません。
カニ面
金沢のレアなおでんの具「カニ面」
カニの身とカニ味噌、そして甲羅の中にある内子(うちこ)と
甲羅の外、お腹側にある茶色の卵、外子(そとこ)を混ぜて甲羅にぎゅっと詰め込んだものです。

※私は外子を取り外すのが苦手なので、添えております。
カニ面に使われるカニは「香箱ガニ」というカニです。
ズワイガニのメスにあたります。

金沢ではその昔はおやつがわりに食べられていて、オスのズワイガニよりも馴染みのある冬の食材です。

おでん屋さんでは、蒸したり、カニ面を作ってから、かんぴょうで結んで出汁で煮込むところもあるようです。
自宅でおでんのカニ面を作るときはあまり煮込みません。
(崩れてしまうから)

あつあつの出汁をさーーーーとかけて、いただきます。

香箱ガニは12月までしか漁が行われないので、11月と12月の2か月間しか味わえない食材です!
バイ貝
金沢では大きなバイ貝は刺身にして食べることも多いです。
バイ貝はその名前から「福が倍(バイ)になる」といった縁起物。
おせち料理の品目にも入っています。

こちらもあまり煮込みたくなかったので、おでんの出汁と別鍋で煮ました。
冬のバイ貝は身が締まって特に美味しいです!
ふかし
魚のすり身を蒸した食材で、紅と白をドッキングしています。
食感は、はんぺんとかまぼこの間くらいの弾力が。
さつま揚げなどのように油で揚げていないため、出汁を吸いやすいのでお吸いものにも使われていますよ。
それ以外にも「がんもどき」も金沢おでんには欠かせないそうなのですが、今回は、レンコンをいれました。
どうでしたか?!金沢おでんの具。
食べたいもの、ありましたか?
ぜひ、金沢にお越しの際は金沢おでんをお試しくださいね。