御所の南東、寺町通に面して建っている寺院をご紹介しましょう。

革堂行願寺(こうどうぎょうがんじ)】は千年の歴史がありますが、当初は
一条小川(上京区)にあったそうです。

長い歴史の中で何度も戦乱や火災に遭い、その度に地元民の要望で再建、何度も場所を変えて現在に至ります。
看板にもありますが、こちらは西国三十三所巡礼の19番札所でもあります。
更に洛陽三十三所観音巡礼の4番札所でもあるのです。

私は年に数回こちらに伺っていますが、初めて来たのは5年ほど前の都七福神めぐりでした。
京都にある七福神を祀る寺院を巡り、大きな色紙に御朱印を頂くものです。

こちらは「寿老神」にあたります。
毎年期間は1月中、まだ間に合うよ!

私が巡ったときは色紙だけでなく、扇形の台紙も選べたので、それを頂いて回りました。
調べてみたのですが、今は扇形のは無いのかな?
私が貰ったのはこれです。
畳めるけど結構大きくて・・・これを持って7か所を回ったのですが、何度か海外の観光客に写真を撮られました。(無許可で)

本題からズレた・・・

境内に入りましょう。
こちらが本堂です。

現在の場所に移ったのは1815年、本尊の千手観音像は行円上人が作ったと言われています。

ところでこの寺院の名前「革堂」の由来。

行円上人が弓を射ていた時、間違えて妊娠中のメス鹿を射てしまいます。
それを悔いた証として、その鹿の皮を常に身にまとったことから呼ばれるようになったそうです。

さて先ほど都七福神めぐりの寿老神を祀る神社としてご紹介しましたが、実は境内には・・・
皆様勢ぞろい!

こちらで拝んだら、全部回れたように錯覚します。

他にも境内には・・・
あと、奥まったところにも色々とあったのですが、何かよく分かりませんでした。
お地蔵さまがビッシリと並んでおられたのは印象的でした。
何で人目に触れにくいところにおられるのか・・・

最初の方に書いた様々な巡礼、七福神以外はかなり広範囲ですが、興味のある方は回られてはいかがでしょうか。


革堂行願寺 (こうどうぎょうがんじ)
住所:京都府京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町
参拝時間:7:00~17:00
拝観料:無料
その他:駐車場はありません。