誓願寺は、三条通りから新京極商店街へ入ってすぐの六角広場(ろっくんプラザ)の前にあります。
門の真ん中に顔出しパネルがあるのでとてもわかりやすいです。
誓願寺が建立されたのは今から約1300年も前のこと。
飛鳥時代(667年)に天智天皇の勅願で奈良に創建されたそうです。
その後平安京遷都に伴い、京都(上京区)に移転しました。
天正9年(1591)には豊臣秀吉の命により三条寺町へ移されます。
平安時代には清少納言・和泉式部、また秀吉の側室であった松の丸殿が帰依したことで、誓願寺は「女人往生の寺」として有名になりました。
誓願寺本堂内の様子
誓願寺は過去に10度も火災に遭っていますが、その度に再建され、現在の本堂はコンクリート造り(昭和39年再建)となっています。
新京極通りからも見える本堂内にお祀りされているのは、丈六(約5m)の阿弥陀如来坐像です。
大きな光背に囲まれるようにお座りになっている如来様はとても穏やかな表情で、じっと見ていると包み込まれるような安心感!
とても賑やかな商店街の中にいるとは思えないような癒しの空間です。
ふと見上げると、梵字の書かれた天蓋がとても美しい!
ご本尊に向かって右隣にお祀りされている十一面観音様は、一言で願いをかなえてくださる一言(ひとこと)観音と呼ばれて、広く信仰されています。
誓願寺は落語発祥の地でもあり、芸事上達のご利益もあるそうです。
本堂の前には、願い事が書かれた扇子がずらっと奉納されていました。
境内にある扇塚に芸事上達を祈願し、奉納された扇子たち。
奉納されているのは、能楽や日舞などの芸能の世界の方たちのほか、習い事の上達を願っている方もいるそうです。
誓願寺でもう一つ見逃せないのが「迷子みちしるべ」です。
門の左側にある石柱には、右に「教しゆる方」左に「さがす方」と刻まれています。
これは、落とし物を拾った人や迷子を見つけた人は右側に、落とし物や迷子を捜している人は左側に紙を貼るためのもの。
江戸末期から明治中頃に寺社などにはよく建てられていたそうです。
境内はそれほど広くありませんが、本堂でのゆったりとした時間がとても贅沢なお寺でした。
誓願寺の基本情報
  • 住所  京都市中京区新京極桜之町453
  • 電話  075-221-0958
  • 境内自由 
  • 開門時間  9:00~17:00
アクセス
  • 最寄り駅  京阪電鉄「三条」徒歩約10分/市営地下鉄「市役所前」徒歩約5分
  • バス  「河原町三条」徒歩約5分