寺町三条から少し西、テナントビルの1階に謎の石があります。
「弁慶石」と呼ばれている、一見するとオブジェのような石には様々な云われがあります。
通りから見るとこんな感じ。

裏からも見てみましょう。

では少しこの石について説明しましょう。
弁慶は幼少の頃に三条京極界隈に住んでいて、ここにあったこの石を愛していたと言われています。
そんな弁慶は、源義経と一緒に奥州高舘(現在の岩手県西磐井郡)で最期を迎えました。
弁慶の死後、この石はその高舘に移されましたが、石が「三条京極に行きたい」と声を発したそうです。
ちょうどその頃、高舘では熱病が流行っていて、「これは弁慶の祟りだぁ!」と慌てて京都へ送りました。
戻った後、一旦は誓願寺万丈の庭に移されますが、明治26年(1893)には付近の民家に置かれたそうです。
弁慶石が三条へ来たのは昭和4年、「男の子がこの石に触れると力持ちになる」と言い伝えられています。

ちょっとだけ別角度。
弁慶石については他にも「弁慶がこの石を比叡山から投げた」「鞍馬口から洪水で流れてきた」「合戦で立ち往生した弁慶が石に変わった」など諸説あります。
基本的にはよく分かっていないようですね。
しかし、この石が大切に祀られているのは間違いありません。
その証拠がこれ。

写真を撮り忘れたので、私の過去ブログから持ってきました。
弁慶石(京都市が少し紹介していました)
住所:京都府京都市中京区弁慶石町39 三条ありもとビル1階
定休日:無し
入場料:無し
その他:人通りが多いので、あまり立ち止まらないでください
石は階段の真下にあり上を人が歩くので、失礼の無いよう神棚などを1階に祀る際と同じように「雲」の文字が貼ってあります。
「人はいませんよ、上は空ですよ。」みたいな意味だそうです。
寺町商店街から直ぐなので、見に来てみませんか?
住所:京都府京都市中京区弁慶石町39 三条ありもとビル1階
定休日:無し
入場料:無し
その他:人通りが多いので、あまり立ち止まらないでください