
映画館と言えば、今は街中ではシネコンがほとんどですが、そんな中、昭和からの歴史あるミニシアターは、各地にあることでしょう。
私は、無類の映画好きで、スマホで手早く映画を観たりしますが、やはり、映画館のスクリーンならではの迫力ある映像や音量には圧倒されますね…。
今回、どうしても観たい映画があり、久しぶりに名古屋の「シネマスコーレ」で鑑賞することにしました♪

私が観た映画は「逃走」です。
あの指名手配犯の桐島聡をモチーフにしたノンフィクション映画。
やはり、完全犯罪はあり得ない、何かしら罪を償う道に自ずから向かうハメになるのだと思います。
誰かが見ている…。
きっと桐島は、神が許さなかったのでしょうね。

この「シネマスコーレ」は、メジャー作品でない才能のある若手監督に、場を提供する目的として映画館を作りたいと考えて、知人が保有する名古屋駅西側のビルを借り、1983年2月19日に映画監督・若松孝二さんが開館した映画館です。
「スコーレ」はラテン語で「学校」を意味します。
「学校」と言えば、山田洋二監督の映画「学校」もオススメしたいです!

映画監督からも「ここで舞台挨拶をしたい」と、ラブコールがあるほどの映画業界からは人気のシネマスコーレ。
この映画館は、劇場代表の木全純治さんと支配人の坪井篤史さんで、経営されています。
座席数51席のミニシアターから、どのような夢幻空間の映画を観せてくれるのか、配給する映画にもセンスが問われるので、支配人の腕の見せどころですね。


見て下さい!
あのカンヌ映画祭常連の是枝裕和監督や、故・崔洋一監督のサイン色紙があります!
左下は、阪本順治監督のサインでしょうか?
シネコンに押されてミニシアターが減少する昨今、それでも映画を愛するあまりに映画オタクな人は、インディーズ映画を好む傾向が。あんな大衆作品の良さが全く分からない…、人の深層心理を心底突き詰める排他的な映画作品をシネマスコーレには、これからも提供して頂きたいです。

若い人が映画を撮ってみようと、名古屋から未来の映画監督の卵を輩出するためにも、このようなミニシアターは俄然、必要なのです!
映画を何本も何本も観て、自分なりの観点の情報アンテナを張り巡らせてみては…?
映画が終わったら、次の上映待ちのお客さんで外が溢れていました。
やはり、マイナー志向の映画マニアがこぞって駆けつけるわけでありまして。
普段は観ないジャンルの映画を観て、皆さんも心の機微の感性を磨くのもいいかもしれません。
名古屋版「ニュー・シネマ・パラダイス」の「シネマスコーレ」で、皆さんもインディーズ映画を時には鑑賞してみて下さいね♪
シネマスコーレ
住所
〒453-0015
愛知県名古屋市中村区椿町8-12 アートビル 1F
電話
052-452-6036
アクセス
JR名古屋駅太閤通口より西へ徒歩2分