豚骨ラーメンの発祥には、いくつか説があります。
とはいえ、別に学問研究の分野ではないので、有力な説をガチンコで争わせるというのはありません。
しかし、具体的にエピソードに出てくる地名、店名、その他詳細を考えると、
福岡県の久留米市のある屋台で作られた久留米スタイルのラーメンが発祥というのが最有力です。
今日は、そんな久留米ラーメンの名店中の名店、「大砲ラーメン」の大分店に行ってきました。本店は福岡県にありますが、大分県には支店が2店舗あります。
なお、余談ですが、この大砲ラーメンの本店の店主さんは、北条司先生と大学の同級生だったそうです。そう、『キャッツアイ』『シティーハンター』で名を馳せた伝説の漫画家・北条司先生です。
大砲ラーメンさんは『ラーメン侍』という映画になったのですが、コミカライズされた時、北条司先生がプロデュースしたそうです。
また、ミュージシャンの大内義昭さんとも地元が一緒でずっと交流があったようです。
映画『ラーメン侍』のエンディングテーマ・『思い出は少し光って消えていく』を提供しています。
う~ん、情報量が多すぎて、処理しきれません(笑)。

いつも平日のランチと、休日は混んでいますね。
味が地域に受け入れられているのは勿論ですが、久留米ラーメンってファーストフード?と間違えるほど提供までの時間が短いんです。
ラーメン屋さんにありそうな寸胴ではなく、一気に火が通るように工夫された巨大な窯で麺を茹でます。ゆえに「替え玉」(麺のみのおかわり)をしても、比較的短時間で食事を済ませられるというのも大きな点です。


調味料は限られています。また、お冷は水ではなく、薄目の緑茶です。
この緑茶がラーメンスープの後味を一旦切る役割をし、ラーメンを最後までさっぱりと食べられます。
これって、お寿司と同じかもしれませんね。
お寿司屋さんで提供されるお茶は、例えば煮アナゴやカツオなど味の濃いもの
などで舌に残った後味を一旦リセットするのが目的です。
ゆえに旨味成分が強い玉露ではなく、普通の粉茶なのです。玉露では緑茶の味が舌に残り過ぎます。
そういう工夫を考えると、この限られた調味料も、ラーメンを最後まで美味しく食べるためのベストチョイスなのでしょう。
全てに意味があり、無駄なものはありませんね。

今日は昔チャーシュー麵を注文しました。
大砲ラーメンでは、「普通のラーメン」と、昔提供していたラードを揚げたものを加えた「昔ラーメン」の2種類があります。


麺は中細麺です。
堅さも選べますよ。今回は「バリかた」にしました。


「久留米ラーメンは、替え玉をしなければ美味しくない」なんて言う人もいるくらい、替え玉がつきものです(ちょっと極論すぎますかねww)
麺がスープに浸る前にそのまま少し食べることで、麺そのものの美味しさも楽しむことが出来ます。
味ですか? 勿論超絶美味しいです!!!


九州内、それも一部の地域にしかありませんが、近くにお寄りの際はオススメのラーメン屋さんです。