蹴上インクラインの下にあるトンネル「ねじりまんぽ」。蹴上駅から南禅寺や哲学の道方面へ向かうときに使うトンネルです。
らせん状にレンガが積まれているのが特徴で、これは斜めからの荷重を分散させるためなのだそう。ちなみに「まんぽ」とはトンネルを表す関西の方言なのだとか。
トンネルの入り口の両側には、当時の京都府知事・北垣国道氏による扁額が飾られています。南禅寺側は文字が薄くなっていますが、「陽気発処」と刻まれています。
ようきはっするところ」と読み、朱子学の創始者・朱熹による言葉で、集中して物事に挑めば何事でも成し遂げられるという意味だそう。

蹴上駅側には「雄観奇想」の文字。
ゆうかんきそう」と読み、「素晴らしい眺めと優れた考え」を意味するそうです。どちらの言葉からも、琵琶湖疎水事業に尽力した記事の想いが伝わります。見た目にも味わい深いトンネルなので、蹴上を訪れたらぜひ注目してください。

ねじりまんぽ(蹴上トンネル)の情報
京都市東山区東小物座町蹴上駅