別府の鉄輪(かんなわ)温泉地獄めぐりの一つ「白池地獄」をご紹介します。国指定名勝になっており、地獄という名前とは裏腹に、見目麗しい景勝が特徴です。

湧き出ている源泉は本来は無色透明ですが、温度と圧力の変化によって自然と蒼白い色合いに変化するそうです。
今回は裏門にあたる南門から入りました。「ピラルク」の文字がインパクトありますよね。実は「白池」がメインの観光地ですが、温泉熱で飼育している熱帯魚もここのお勧め展示になります。
熱帯魚館なるエリアがあり、大きい熱帯魚がいます。水槽がいくつかあり、家庭で飼育するようなカラフルで小さな熱帯魚ではなく、アマゾンに生きる大きい熱帯魚たちが展示されています。顔はいかつくちょっと怖め。なかなか迫力があります。
メインの白池地獄は和風庭園に彩られた敷地の真ん中にあります。入浴剤を入れたような乳白色の池。噴出している様子から見てわかる通り、手を入れられる温度ではありません。きれいな池ですが、高温のため生き物はいません。
白池地獄は別府の数ある地獄の中でも敷地が広い方ではありません。たくさんの地獄めぐりをしていると、足早に通り抜けてしまう人も多いですが、作りこまれた和風庭園は、散策に気持ちの良い空間です。

鉄輪温泉の礎を築いた一遍上人の立像があったり、郷土美術が展示されているスペースがあったりと見どころもあります。