宮城県仙台市泉区には、「光明の滝」と呼ばれる滝があります。
碧く澄んだ滝壺が美しいことで知られています。
細い道を抜けて駐車場に到着し、車を降りると、すぐに水の流れ落ちる音が周囲から聞こえてきました。
どうやら、目的の滝はすぐ近くにあるようです。
石でできた鳥居をくぐり、湿った地面や水たまりのある石段を滑らないように気をつけながら下っていきます。
少し進むと視界の先に、今回の目的である滝が姿を現しました。
想像していたよりも、ずっと立派な滝です。
水面は陽の光を受けてキラキラと輝き、滝壺は深く澄んだ碧色。
近づくと、水飛沫が肌に心地よく当たり、空気に溶け込んだマイナスイオンが、身体中に染み渡っていくようでした。
カメラのレンズに光の反射を抑えるフィルターを装着して撮影してみると、滝壺の碧さがいっそう濃く浮かび上がります。
滝の上部だけを切り取るようにレンズを向けてみると、また違った表情を見せてくれました。
先ほどまでは静かで美しい印象だった滝が、力強く雄々しい姿にも感じられます。
その美しさと迫力に、しばし時を忘れて滝を見つめていました。