奈良県川西町の住宅街の一角にある糸井神社は、織物にゆかりのある神様を祀る、落ち着いた雰囲気の神社です。道沿いに赤い鳥居が見えてくると、思わず立ち止まってしまうような不思議な静けさがあります。

境内はこぢんまりとしていますが、清掃が行き届いていて、とても丁寧に守られている印象を受けました。参道を進むとすぐに拝殿が見え、その手前の柵には訪れた方々の願い事が書かれた絵馬がたくさん掛けられていて、地域の人々に親しまれていることが感じられます。

拝殿の前には、まるで犬のような姿をした石像が左右に一対置かれています。これは「狛犬(こまいぬ)」と呼ばれる神社の守り神で、邪気を払う存在とされています。糸井神社の狛犬はやや素朴な造りで、どこか温かみがあり、地元に長く根付いた神社らしさを感じさせます。
今回は拝殿の中には入れませんでしたが、以前に中を拝見したときには、**奈良県指定文化財の「太鼓踊り絵馬」と「おかげ踊り絵馬」**が飾られていました。江戸時代の人々が踊り、願いを込めて奉納した絵馬には、西瓜の屋台や灯籠をともす僧侶の姿も描かれ、当時の暮らしぶりが細やかに表現されていて、とても印象的でした。
今回は拝殿の中には入れませんでしたが、以前に中を拝見したときには、**奈良県指定文化財の「太鼓踊り絵馬」と「おかげ踊り絵馬」**が飾られていました。江戸時代の人々が踊り、願いを込めて奉納した絵馬には、西瓜の屋台や灯籠をともす僧侶の姿も描かれ、当時の暮らしぶりが細やかに表現されていて、とても印象的でした。

【施設情報】
名称:糸井神社(いといじんじゃ)
所在地:奈良県磯城郡川西町結崎
アクセス:近鉄橿原線「結崎駅」から徒歩約10分
備考:
・拝観自由(拝殿内の見学は通常不可)
・駐車場なし(周囲は住宅街のため配慮を)