前回の二条城二の丸御殿・二の丸庭園に続き、今回は本丸御殿と本丸庭園の紹介です。
本丸は、徳川3代将軍・家光の時代に築造されましたが、天明8年(1788)の大火で全焼し、その後は修復されることなく、幕末に仮御殿が建てられたのみでした。

天明の大火で唯一焼け残ったのが本丸櫓門(上の写真)で、国の重要文化財に指定されています。
門の2階部分にあたるところには窓もなく不自然な形なのは、当初は二の丸御殿から直接本丸櫓門へ通じる2階廊下があったからだそうです。
昭和の初めまでは2階廊下の一部が残っていたのですが、今は撤去されています。
今後また復元されれば新しい見どころとなることですね。

現在の本丸御殿と庭園が造られたのは、明治26年(1893)のことです。
京都御所にあった桂宮御殿の一部を移築して整備された御殿は、明治天皇・大正天皇・昭和天皇が入洛されたときの宿泊所として使用されていました。

本丸庭園からは本丸御殿の外観をじっくりと見ることができます。
武家屋敷の豪壮なイメージが強い二の丸御殿と比べるととても穏やかで雅やかな雰囲気です。

庭園も穏やかなイメージでしたが、この灯籠と手前のハイビャクシンはとても迫力がありました

本丸櫓門を抜けて庭園を眺めながら奥へ進むと、拝観入口となっている御殿玄関が見えてきます。

本丸御殿は事前web予約が必須なので、ご存じない方は玄関前で予約をされていました。
空いていれば直前でも予約可能ですが、希望の時間に拝観できない可能性もありますので、前もってご予約することをおすすめします。
空いていれば直前でも予約可能ですが、希望の時間に拝観できない可能性もありますので、前もってご予約することをおすすめします。

本丸御殿は令和6年(2024)初めまで本格修理が行われていて、同年9月1日より18年ぶりの一般公開が始まっています。

もちろん内部は撮影NG。
江戸時代のエッセンスがたっぷりだった二の丸御殿とは異なり、本丸御殿は明治・大正に取り入れられたモダンなお部屋や美しい障壁画や優雅なしつらえが魅力的でした。

御殿を拝観した後は、本丸西南の天守跡へ。
二条城の天守は、寛延3年(1750)の落雷で焼失して以来、再建されていません。今は石垣だけが残る天守跡ですが、本丸御殿の全景が見下ろせたり、本丸の堀やその向こうの景色も見渡せる絶景スポットとなっていました。
天気が良ければ比叡山も見えるそうです!
二条城の天守は、寛延3年(1750)の落雷で焼失して以来、再建されていません。今は石垣だけが残る天守跡ですが、本丸御殿の全景が見下ろせたり、本丸の堀やその向こうの景色も見渡せる絶景スポットとなっていました。
天気が良ければ比叡山も見えるそうです!

これで二条城の二の丸と本丸の紹介が終了、メインディッシュが終わりました。
でもまだデザートが残っているのです!
次回はもう一つの美しい庭園「清流園」と二条城の素敵な夕涼みイベントを紹介しますので、お楽しみに!