姫路市本町、姫路城の西側にある静かな散策路「千姫の小径」は、好古園の西隣りでもあり、 長さは約500mの細道。船場川と西部中濠の間に南北に伸びています。

その名の通り、徳川家康の孫娘である「千姫」にちなんで名付けられたこの道は、ぶらりと歩くと、彼女が姫路城で過ごした穏やかな時間を偲ばせるような、優美で情緒ある時間を過ごせます。

私はこの日は小利木町にある地元の人々に親しまれている「いもせばし」から通ってみました。名前の「妹背(いもせ)」は、古語で「夫婦」や「男女の仲」を意味し、どこかロマンチックな響きがありますね。

両側に水が流れ、春は桜、秋は紅葉が美しく、まるで水に浮かぶ橋のような感覚で歩けます。

観光客の多い姫路城の中心部とは違い、静かで落ち着いた雰囲気の中で、歴史と自然を感じながら歩けますよ。

姫路城の別名「白鷺城」にふさわしく、優雅な白鷺が水辺で遊ぶ姿も見られることがあります。この日はアオサギが見られました。

ジョギングコースにも最適なこの径は、地元の方の通り道にもなっていますが、姫路城・好古園を訪れたなら、こちらもぶらりぶらりと歩きながら歴史の思いにふけるのもいいと思います。