タイトルの通り、お釈迦様のご遺骨があるお寺が名古屋にあることをご存知でしょうか?
こちらがそのお寺、日泰寺です。
市営地下鉄覚王山駅から10分ほど歩いた場所にあります。
1898年にインドで「釈尊」、つまりはお釈迦様の骨を納めた骨壺が発見され、そのご遺骨はインドだけでなく同じく仏教国であるタイにも分けられることになったそうです。
そこで当時タイと親交のあった日本からも強い要望があり、タイからご遺骨を分けてもらうことになりました。国内ではお祀りする候補地をめぐって意見が分かれましたが、最終的には名古屋に日泰寺を新たに建立し、そこに納められることになります。
ちなみに周辺の「覚王山」という地名はこの時につけられたものであり、「覚王」はお釈迦様を表しているとされています。

お釈迦様のご遺骨が納められているのは奉安塔。
本堂からは大通りを挟んで少し離れた位置にあります。残念ながら、一般の参拝客は塔を間近から見ることはできませんが、手前にある門からその一部を見ることができます。(下の画像の奥の門越しに見える白い部分が塔の一部です。)
私が行った時には平日ということもあってか人気は少なく、落ち着いた雰囲気で参拝することができました。
ちなみに日泰寺は国内で唯一特定の宗派に属さない寺院とのことで、その点にも他の寺院の違う日泰寺の面白さがあると感じました。

また、駅から日泰寺まで続く参道にあるのは覚王山商店街。
古民家サロンや洋菓子、和菓子のお店など、レトロさを感じられる町並みが並んでいて、お散歩や食べ歩きに楽しいスポットです。
さらに毎月21日にはお祭りが開かれ、商店街のお店のガラス細工などの雑貨や、アクセサリーの販売も行われます。
国内で唯一無二の特色を持つ日泰寺と、覚王山のレトロな雰囲気を味わいに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?