御池大橋の西側には、夏目漱石の句碑があります。漱石生誕100周年を記念して建てられたものだそうです。
「木屋町に宿をとりて川向の御多佳さんに 春の川を 隔てゝ 男女哉」
漱石は生涯で4度、京都を訪れているのだとか。4度目は漱石が亡くなる前年で、病気療養のために訪れ、句碑の付近にあった旅館「北大嘉」に宿泊したそうです。「木屋町に宿をとりて」とはこのことなのですね。
そして「川向の御多佳さん」とは、この旅で出会った祇園の女将なのだとか。北野天満宮まで梅を見に行こうと約束した二人でしたが、小さな行き違いによってそれは実現しませんでした。
「春の川を 隔てゝ 男女哉」は、このとき漱石が多佳へ送った句とのこと。漱石にとって最後の恋だったのかもしれませんね。
春の川は、宿泊していた旅館と祇園を隔てる鴨川のこと。この句碑のある場所に立てば、当時の漱石に思いを馳せながら鴨川を眺められますね。
夏目漱石の句碑の場所京都市中京区上大阪町












