群馬県安中市に位置する 秋間みのが丘は、通称 “天空の丘” と呼ばれるほど見晴らしの良い高台の集落です。
北陸新幹線　安中榛名駅を降りて5分ほど歩いた道路の歩道からこのような（↑）景色が見られます。高台に広がる住宅地の向こうには山並みが続き、まるで吸い込まれていくような奥行きがあります。訪問した時の季節がちょうど秋で、家々の間に点在する木々が黄金色や赤に色づき、丘の静けさと相まってやわらかい雰囲気をつくっていました。遠くの山肌までくっきりと見えるのは、この場所がしっかりと標高のある位置にあるからこそです。
“天空の丘” という名前は決して大げさではなく、実際に立つと空に近い場所に来たような感覚になります。
秋間みのが丘地区を歩いてみて感じたのは、坂の多さでした。
どの道も傾斜が続き、生活するには車が不可欠なのだろうと実感します。実際、この地域に住む方々の移動手段も、ほとんどが車なのだと感じました。
また散策中、人とすれ違うことはほとんどありませんでした。
しかし、そのことがかえってこの地区の静けさや落ち着きを際立たせ、時間がゆっくり流れているような雰囲気をつくっているのかもしれません。
最寄り駅である 安中榛名駅 は新幹線の駅ですが、停車列車は約2時間に1本ほどと本数が多いわけではありません。
そのため、この地域の移動はやはり車が中心なのだと、駅に降り立った瞬間から感じられます。駅周辺の広い空と静かな環境は、新幹線駅としては珍しい独特の雰囲気を持っています。
静かな丘の上で景色を眺めていると、時間がゆっくり流れていくようでした。
大きな空と遠くの山並みを見られたことが、今回の旅のささやかな楽しみになりました。
また季節が変わったころに、訪問したいと思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　    　Yataichi