静岡県賀茂郡松崎町にある大沢山神社は、那賀川沿いの静かな場所にたたずむ小さな神社です。
主祭神は大山祇命(おおやまづみのみこと)と若宮命(わかみやのみこと)。山や自然の神を祀る社として、地域の人々に親しまれてきました。
すぐ近くには「道の駅 花の三聖苑」があり、観光や散策と合わせて立ち寄りやすい点も魅力です。
創建の具体的な年代は明らかではありませんが、古くからこの地域で信仰を集めてきた神社と伝えられています。
かつては別の場所に祀られていたという説もあり、歴史の変遷とともに社殿の修繕や移転が行われてきました。
現在の社殿は素朴で落ち着いた雰囲気をまとい、長い年月を感じさせる佇まいが印象的です。
境内を囲む塀は「石垣の上にレンガ造り」という特徴的な構造で、神社としては少し珍しい景観が目を引きます。
また、すぐ横を流れる那賀川沿いは春になると桜が満開になり、3月下旬から4月上旬にかけて地元の花見スポットとして賑わいます。
さらに、大沢山神社はテレビドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」のロケ地として使用されたことでも知られています。
今でもドラマファンが訪れる巡礼スポットの一つとなっています。
派手さはありませんが、どこか懐かしい「古き良き日本」の雰囲気が残る大沢山神社。松崎町を訪れる際には、静けさと自然を感じられる立ち寄りスポットとしておすすめです。