「いがいが根(いがいがね)」は、伊豆半島西岸エリアを中心に見られる、非常に特徴的な海岸の岩場です。
いわゆる有名観光地ではありませんが、地形や自然に興味のある人の間では、しばしば話題にのぼるスポットとして知られています。
いがいが根とは、波による浸食によって形成された岩礁地形の一種です。
表面はゴツゴツと尖り、トゲのような突起が連続しているのが最大の特徴。その見た目から、「いがいが(=トゲトゲ)」という名前が付いたと考えられています。
表面はゴツゴツと尖り、トゲのような突起が連続しているのが最大の特徴。その見た目から、「いがいが(=トゲトゲ)」という名前が付いたと考えられています。
伊豆半島は火山活動によって生まれた地域で、いがいが根も凝灰岩や安山岩といった火山岩が、長い年月をかけて波に削られることで形成されました。
硬さの異なる岩が層状に重なり、柔らかい部分が先に削られ、硬い部分だけが突き出して残る。この過程が繰り返されることで、鋭い突起が無数に並ぶ独特の岩場が生まれたのです。
硬さの異なる岩が層状に重なり、柔らかい部分が先に削られ、硬い部分だけが突き出して残る。この過程が繰り返されることで、鋭い突起が無数に並ぶ独特の岩場が生まれたのです。
いがいが根の魅力は、「映える観光地」とは少し方向性が異なります。
人の手がほとんど入っていない原始的な景観、荒波と岩礁がぶつかる迫力、干潮時に姿を現す複雑な岩の造形や潮だまり。自然が作り出した造形美を、間近で感じられる場所なんですが…
人の手がほとんど入っていない原始的な景観、荒波と岩礁がぶつかる迫力、干潮時に姿を現す複雑な岩の造形や潮だまり。自然が作り出した造形美を、間近で感じられる場所なんですが…
…いや、落ちたら死ぬやん。
実際、いがいが根は見た目以上に危険な場所でもあります。
岩は非常に尖っていて滑りやすく、波が急に高くなることも珍しくありません。
散策する場合は、滑りにくい靴を履き、天候や潮位を事前に確認し、無理に岩場へ降りないなど、基本的な安全対策を徹底したうえで訪れるようにしてくださいね。
岩は非常に尖っていて滑りやすく、波が急に高くなることも珍しくありません。
散策する場合は、滑りにくい靴を履き、天候や潮位を事前に確認し、無理に岩場へ降りないなど、基本的な安全対策を徹底したうえで訪れるようにしてくださいね。












