「東尋坊(とうじんぼう)」は、福井県坂井市にある日本有数の海食断崖で、荒々しい日本海と切り立つ岩壁が生み出す迫力ある景観で知られています。
この地名は、平安時代末期に乱暴を働いた僧「東尋坊」が、恨みを買ってこの断崖から突き落とされたという伝承に由来するとされています。史実かどうかは定かではありませんが、地名として定着し、現在まで語り継がれてきました。
この地名は、平安時代末期に乱暴を働いた僧「東尋坊」が、恨みを買ってこの断崖から突き落とされたという伝承に由来するとされています。史実かどうかは定かではありませんが、地名として定着し、現在まで語り継がれてきました。
東尋坊最大の見どころは、六角形や五角形の岩柱が規則正しく並ぶ柱状節理です。約1300万年前の火山活動によって生まれた安山岩が、冷えて収縮する過程で形成されたもので、海沿いでこれほど大規模に連続する例は世界的にも珍しく、国の天然記念物に指定されています。
断崖の高さは20メートル前後で、その景観はおよそ1キロにわたって続きます。岩に打ち付ける波音や強い潮風が臨場感を高め、天候や季節によって表情が大きく変わるのも魅力です。特に夕暮れ時には、日本海に沈む夕日と岩壁が重なり、印象的な風景が広がります。
一方で東尋坊は、自殺の名所として語られることがある場所でもあります。断崖という地形の厳しさからそうしたイメージが広まりましたが、現在では見守り活動や啓発が行われ、観光地としての安全対策も進められています。
雄大な自然の造形美と、長い年月の中で生まれた伝承や人の歴史が重なり合う東尋坊。迫力ある景色を楽しむだけでなく、自然と静かに向き合う時間を持てる場所として、福井を訪れた際にはぜひ立ち寄りたい名所です。












