山鉾が建ち並ぶ祇園祭の京都で、函谷鉾(かんこほこ)の会所を拝観しました。

函谷鉾は、四条烏丸の交差点近くに建つ鉾です。
祇園祭中の会所には、鉾の前掛けや見送りなどの懸装品が飾られています。

函谷鉾でとくに貴重なのが、国の重要文化財に指定されているベルギー製の前掛け。
ゴブラン織りと呼ばれる綴織(つづれおり)で、旧約聖書の一場面「イサクに水を供するリベカ」が描かれています。
函谷鉾ではこの前掛けを18世紀から使用しており、現在の前掛けは2005年に新調したものとのこと。会所には新旧の前掛けが並んでいました。

また、鉾の後部を飾る「見送り」には、弘法大師の「金剛界礼懺文」が使われています。絵が描かれた前掛けや見送りが多いなか、文字は珍しく、独特の重厚感があります。
こちらも、文字の薄くなった古い見送りと、新調されたものとが並んでいました。
懸装品について知ることで、動く美術館といわれる祇園祭をより楽しめるようになるので、会所の拝観はぜひおすすめです。

函谷鉾保存会の場所
京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町89
拝観は祇園祭期間中の一部の日程のみ