みなさんは、ゴッホという人物を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
 ゴッホの「ひまわり」は、彼の代名詞ともいえる作品。またその他にも数々の作品を後世に残し、今なお芸術の世界で多くの人々を魅了し続けています。
 なぜゴッホはこれほど芸術界にとって、今なお影響を与え続けているのでしょうか。


 今回、私はゴッホの生涯を辿り、現代テクノロジーを活用した新感覚ファンアートというコンセプトのもととする、「動くゴッホ展」に訪れました。 

 

 
 まず目に止まるのは誕生から37歳という若さで亡くなったゴッホの生い立ちが壁一面にパネルで展示されてあります。 
 ゴッホは有名だが、具体的にどんな人物なのか、時系列を踏まえ詳細に示されています。
 芸術家は作品を主に見られますが、その人物を知ったうえで見るとまた違った視点で作品の新たな気づきに繋がる実感しました。


  
 
 奥へ進むと彼の歴代の有名どころとなる作品がピンポイントに紹介されてあります。
 額縁に展示されたゴッホの絵画の隣には各絵の概要や主催者のゴッホの作品に向けたメッセージが添えられています。
 主観面だけでなく、主催者の想いを踏まえた別視点での新しい発見もありそうですね。

 
 そのなかでひときわ目についたのが、今回の「動くゴッホ展」のコンセプトとなるデジタルアート

 魅力その1 

 機械に映し出されたスクリーンには、ゴッホの作品が映像として映し出されています。特に「ひまわり」では1本1本の絵の中のひまわりがゆらりとなびく映像はまさに幻惑的とも言えます。
 絵画が動くなど昔の芸術の世界では考えられない奇妙さ。
 現代のテクノロジーを活用した、空間アートは主観者に不思議な感覚を与えてくれるそんな魅力があります。
 
 ゴッホのひまわり、特に彼の作品の代名詞ともいえる作品。 

 どのような思いで彼はこのひまわりにメッセージを残したのか。
  
 映し出されるひまわりに、彼の人生は決して明るいものとも言えず悲壮を奏でるようなメロディーとともに私たちの目に訴えかけている。
 テクノロジーを利用した動くアートは、まるで実際に生きている、脈動している生き物のよう。
 生きているように映し出されるからこそ、私たちの心を揺さぶる何かが働くのかもしれません。

 魅力その2
 
 また、四方八方にスクリーンが搭載された空間では、音楽とともにゴッホの作品が一面に映し出される光景は斬新さもあり、まさしく新感覚な体験。

 心を揺さぶる表現を、テクノロジーを通して再現をする斬新さを兼ね備えた技術には、平面に映る絵画の概念そのものを超えた訴えを主観者に伝えているように感じました。
 
 


 
 ゴッホにとって親友ともいえる、アルルとの関係性。
 弟のテオとゴッホの深い心情の繋がり。 
 この展示での重要な鍵となってきます。
 詳しくはぜひ、実際に足を踏み入れてみてください。

 ゴッホは、亡き人物であるとともに芸術界では後世に知れ渡る有名な人物の一人。

 私は当初、ゴッホとは架空の人物のようなどこか遠い存在のようだと思っていました。教科書の人物、実際に存在はしていたんだろうが、どこか実感がなく、作品は残っているが、深く心に残るようなものにならない。
 無意識のうちにそのようなバイアスをかけていたのかもしれません。 


 しかし、今回の「動くゴッホ展」を通し、現代の技術を使い、まるで彼の作品が生きてこの瞬間に存在する、そのような感覚に出会え、心が震えました。



 ゴッホという人物は、私たちと特段変わらい人間として過去に存在し、年月が経っても現代まで生き続けている彼の想い。その想いが作品にも込められていると強く感じた、ゴッホの魅力を知る貴重な体験の一つを「動くゴッホ展」は与えてくれました。

 ゴッホが後世まで影響を及ぼしているのは、彼の壮絶な生涯の裏側にある深い人間味も関連してくると、今回の展示や技術を通した表現を見て、大きな気づきが得られました。


(補足)
  佐賀博物館「動くゴッホ展」は7月25日〜9月6日まで開催されています。
 入場料や、その他の詳細につきましては、佐賀美術館「動くゴッホ展」と検索をかけますとホームページより詳細が記載されてありますのでそちらをご覧ください。