瀬戸内海に浮かぶ島々のなかの一つに、豊島(てしま)という島があります。
豊島はアートの島として有名ですが、実は自然がとても豊かな島でもあります。
特に豊島の中心にそびえる檀山は、豊島の自然を代表する存在として、畏敬の念と共に島民からも観光客からも親しまれています。
檀山は標高340m。
山としてはそれほど高くはありませんが、比較的急峻なため、短時間で随分高いところまで登れます。
道は整備されているので、車でも歩きでも通行はスムーズですよ。
中腹の岡崎公園まで来ると、突然視界が開けて高松方面の海や島が一望できて感動!
海に浮かんでいる島々に何ともいえない風情を感じます。
夜中に足を運べば、綺麗な夜景も見られます。
海の向こうに高松の街のネオンが煌々と光って、また違った趣を楽しめるのでオススメです。
海の向こうに高松の街のネオンが煌々と光って、また違った趣を楽しめるのでオススメです。
さらに上へと登っていくと、展望台のある頂上へたどり着きます。
この展望台からの眺めはぐるり360度。
豊島の周りの島々はもちろん、高松に加えて瀬戸大橋、直島、小豆島、岡山や兵庫方面まで見渡せます。
ちなみに、元旦はこの展望台に上ってご来光を拝むのが、移住してからのわたしの新年恒例行事です。
檀山に登ると、自分が瀬戸内にいるのだという事実がとても強く感じられます。
そしてまた、檀山からの美しい景色は、島民である自分にできることは何か、という問いかけを常に投げかけてくれます。
ひとびとを惹きつけてやまない檀山は、温かく厳しい存在として、いつでもわたしたちのそばに在る。
それはとても有り難く、しあわせなことだなと、わたしは思うのです。