「今宮神社」は、994年に京都で流行した疫病を鎮めるために厄神(災厄をもたらす悪い神様)を祀り御霊会(厄神を慰める祭り)をしたのが始まりとされる神社。この場所には京都に遷都する前から厄神を祀る社があったそうです。
境内には「阿呆賢(あほかし)さん」と呼ばれる神占石(かみうちいし)があります。
病弱な人が病気の回復を祈り、この石を撫でてから自分の体の悪いところを撫でれば回復が早まるといわれています。
また、この石は「重軽石(おもかるいし)」とも呼ばれています。まず3回石を叩いてから持ち上げ、その後に願いを込めながら3回石を撫でてもう一度持ち上げます。このときに前より軽くなれば願いがかなうというものです。
自分はいつ持ち上げても同じにしか感じないのですが…
今宮神社は、別名「玉の輿神社」とも呼ばれ、良縁祈願する女性が多く訪れます。
江戸時代、西陣の八百屋に生まれた「お玉」は3代将軍家光の側室となり、のちに5代将軍となる綱吉を生みました。これが「玉の輿」の語源といわれています。
このお玉さん(桂昌院)が今宮神社の再興に力を尽くしたことから「玉の輿神社」と呼ばれるようになったのです。境内には桂昌院のレリーフが建てられています。
そしてなにより有名なのが「あぶり餅」。今宮神社に来て、あぶり餅を食べずに帰る人がいるのか?というくらいの名物です。