ある日、指宿市の県道を走っていると田んぼの一角に小さな森が見えました。しかし看板が見えていても、何があるのかはよく分かりません。別の日に実際に立ち寄ってみることにしたのですが、そこはとある物語に関連した井戸がある場所だったのです。
玉乃井は、神代の昔に豊玉姫が実際に使っていた井戸なのです。
また、日本書紀中の神代説話「海陸交通伝説」を現代物に脚色した曲でもあります。
「兄の大切な釣針を魚に取られて焦った彦火々出見尊は海の都に探しに出かけた。疲れて玉之井の傍に立つ木陰で休んでいると、水を汲みに来た豊玉姫・玉依姫に出会う。そこで事情を聞いた2人の姫は協力しようと海の宮殿に案内した。姫の父海神から歓侍を受け、3年もの月日を過ごした。帰国しようとした際に、探していた釣針や瓊を受けとり元の陸地に御送りされた」
という物語があり、玉之井は海と陸との交通路としての日本最古の井戸とされています。実際に行って見てみないと知らなかったであろう歴史を知れることもあるので、皆さんもこういった場所には積極的に足を運んでみてください!きっといい経験が出来ますよ😊
名称:玉乃井
住所:鹿児島県指宿市開聞十町
駐車場なし