先日、岡山の宇野港にて開催された「本と海辺のマルシェ」にて、外海書房を出店してきました。以前から計画していた車での販売を始めて行い、眩い快晴の元、本好きのお客様方と、爽やかで、充実した時間を過ごせました。

※出店の様子↓
その帰り道、せっかくなのでドライブしながらゆったりと帰ろうと思い、海岸線をひたすら走っていると、夕暮れの瀬戸内海に包まれた、広い砂浜が目に入り、車を停め、そこを散歩してみたくなりました。それがこの渋川海岸です。
僕は散歩がとても好きで、家でも文章を書くのに疲れた際、とりあえず外をぶらぶらしようか、と散歩に出かけることもあります。近所を歩くときは、音楽を聴いていることが多いですが、この海辺には、波が引いては寄せる音が満ち溢れ、それがとても心地よく、何も考えず、ただ潮風に揺られながら歩きました。自然の奏でる音は、どんな音楽よりも緻密で美しいかもしれません。
端まで歩くと、てんとうみというグランピング施設にたどり着き、施設内のカフェでレモンスカッシュを注文しました。海辺に建てられたテントの中で過ごす一日のことを考えると、忘れられない日になるだろうな、なんて思っていながら、レモンスカッシュを飲み、店員さんに「また来ます」と言いながらその場を後にしました。
この海辺には本当にもう一度来たいと思ってします。古本屋の名前に「海」が入ってるのもありますが、僕は海のある場所が好きです。何かがあるから好きなのでなく、波と砂浜しかない広大な空間が、心にとって、必要な隙間を作ってくれます。香川から引っ越したことはありませんが、もし引っ越すなら、海に面した場所以外にはいきたくないものです。