宇多津町にあるTSUTAYAの改装工事のアルバイトに行っていた時、昼休みの間に近くのカフェに寄ろうと思い、何年かぶりにこのトートコーヒーに訪れました。
店に入ると、巨大でメタリックなコーヒーマシンが出迎えてくれます。店内は白と木目を基調とした落ち着いた空間で、このマシンから漂う豆の香りが、二つの要素を見事に調和させています。
お土産コーナーに並んだコーヒー豆のデザインも、スッキリと洗練され、ポップの一言にも購買意欲をそそられます。
注文した時に店内は混んでおり、待ち時間を埋めるために本棚を眺め、テーブルに持っていく本を漁っていました。シルヴァスタインの「おおきな木」を手に取り、席に戻ります。村上春樹の訳し方は、彼独特の言葉の間合いや言い回しがダイレクトに伝わり、揺るぎない作家性を感じさせます。
やってきたのは「サクラ2023」と呼ばれる新しいフレーバーの珈琲です。品書きに書いてあるように、とても華やかな香りで、まるで紅茶のような果実みの強い味わいでした。奥の方にしっかりと残った珈琲のアロマを楽しみ、昼休憩を終えました。
この店の外には海に面して作られた並木道があり、そこから瀬戸大橋を一望できます。巨大な建造物を遠目で見ながら、ゆったりとする散歩は珈琲休憩の後に相応しいかもしれません。
トートコーヒー

住所/香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁3-8 
電話/0877-85-5895
営業/9:00~19:00
休み/金曜日
駐車/あり