旧麓の八幡川に香梅ヶ渕(こべがふち)という渕があります。この地の名前は、とある出来事から付けられました。
今回はそんな場所を紹介しようと思います。
昔、喜入の殿様が家来や侍女と花見の宴を開きました。そんな侍女たちの中でも美しい「香梅」と呼ばれる人の帯が擦れ合った時の音をおならだと皆が勘違いしてしまいます。その時に、家来の1人が「杯を流れに投げ入れて下流に、流れれば潔白が証明される」と叫びました。
香梅がその通りにすると、なぜか杯は上流に流れ始めてしまいました。渕の地形を知らなかった香梅は失望し、渕に身を投げました。そんな哀れな香梅を偲んで、人々はこの渕を「香梅ヶ渕」と呼ぶようになりました。
少し長くなってしまったのですが、上記のような出来事があった場所とされ、日本遺産に認定されています。

そしてこの周辺には、多くの野鳥たちがいるそうなので耳を澄ましてみてくださいね。



名所:香梅ヶ渕
住所:鹿児島県鹿児島市喜入町9152
駐車場あり