「六孫王」とは、源経基(みなもとのつねもと)のこと。清和天皇の第六皇子である貞純親王(さだずみしんのう)の子だから「六」、天皇の孫であることから「孫」、親王であることから「王」、合わせて「六孫王」というわけですね。
「六孫王神社」は経基を祭神とする神社です。ここには経基の邸宅だった「八条亭」があり、経基が「この地に葬るように」と言い遺して亡くなったことから、その跡地に建てられました。本殿の背後には経基の墓と伝えられる神廟が今も残ります。
源経基といえば、清和源氏の祖として知られます。
もとは皇族だった経基王が臣籍降下して「源経基」となり、その子孫が武家政権を樹立した源頼朝へとつながっていくわけですね。
そのため「六孫王神社」は「清和源氏発祥の地」とされています。
↑ 源満仲の産湯に使ったという「満仲誕生水」。
初代の井戸は新幹線の高架橋の下になって枯渇してしまい、現在は2代目だそうな。