2024年放送の大河ドラマ『光る君へ』。平安時代中期を舞台に、『源氏物語』を生んだ紫式部の生涯を描きます。
そこで今回は『光る君へ』に登場する(かもしれない)“聖地”の一つをご紹介しましょう。
「高陽院(かやいん)」は、宇治の平等院を建立したことで知られる藤原頼通(ふじわらのよりみち)の邸宅です。その敷地は他の貴族の邸宅の4倍もある広大なもので、寝殿造の邸宅の周辺に3つの池と四季の庭を配した、たいへん豪華なものだったと伝えられています。
現在は「株式会社ITP」という印刷会社になっていて、その跡地には案内板が残るのみですが、2018年に調査された際には池の石敷き跡が出土しています。
『光る君へ』で藤原頼通を誰が演じるのかはまだ発表されておらず(2023年6月現在)、そもそも登場するかさえわかりませんが、頼通の父親である藤原道長は最重要人物の一人として登場します(演じるのは柄本佑)。
きっと頼通も登場して、その際には「高陽院」も出てくる、はず…たぶん。