古くから白砂青松として知られていた大阪・堺市の浜寺。1973年(明治6年)に日本最古の公立公園である浜寺公園が作られ、1897年(明治30年)には南海電車の駅が作られました。
1907年(明治40年)に建てられた「浜寺公園駅」の木造平屋建ての旧駅舎は、「日本近代建築の父」といわれる辰野金吾の設計。ハーフティンバー様式の意匠が高い評価を受け、国の登録有形文化財に選ばれています。
残念ながら2016年に運用が終了しましたが、当時は現役の私鉄駅舎の中で最古の駅舎とされていました(ただし、実際は近江鉄道の桜川駅のほうが古いそうです)。
2000年には「近畿の駅百選」に選定。
運用終了後、旧駅舎は解体される恐れもありましたが、曳家によって約30m移動し、現在は
ギャラリー、カフェとして使用されています。文化的価値のある貴重な建物を変わらず堪能できますよ。
↑ 左が現在使用されている仮駅舎。右が旧駅舎です。