京都市中京区の壬生地区にある「八木家」「新選組発祥の地」として知られ、多くの新選組ファンが訪れます。
「八木家」は壬生の郷士(農村に居住した武士)だった八木家の邸宅です。幕末、幕府によって結成された「浪士組」は上洛後、壬生の郷士宅を屯所(宿舎)としました。
八木邸には芹沢鴨のグループと近藤勇のグループが宿泊します。浪士組が分裂して江戸に引き上げたたあとも芹沢・近藤らは八木邸に残り「壬生浪士組」を結成。これがのちに新選組となります。
芹沢鴨暗殺の舞台
新選組の筆頭局長となった芹沢鴨ですが、その傍若無人がうとまれてしまいます。
島原の角屋で宴会があった後、八木邸に戻った芹沢らは、泥酔して寝ていたところを近藤らに襲われ、暗殺されました。邸内には今もそのときについた刀傷が残されています。
八木邸を拝観するには
八木邸は今も八木家の子孫が継承しており、京都市指定有形文化財に指定されています。
現在は隣接する建物で「京都鶴屋鶴寿庵」という和菓子店を営んでおり、こちらで拝観の申し込みを行います。拝観はガイドの説明、抹茶、屯所餅がついてきます。
「屯所餅」は、壬生菜を刻み入れたお餅で大納言小豆の粒あんを包んだお菓子。新選組にちなんだお菓子とお抹茶をいただきながら、新選組に思いを寄せるのはいかがでしょうか。