日本が世界に誇るヒーローといえば『ウルトラマン』です。
誕生から50年以上の歴史の中で、多くのクリエイターが作品に携わりました。
脚本家として『ウルトラセブン』や『帰ってきたウルトラマン』などに参加した市川森一さんもその一人です。

その市川さんの故郷である長崎県諫早市でウルトラマンの展示会が開催されました。
会場は『諫早市美術館・歴史館』です。

会場ではこれまでのシリーズで使われた小道具をはじめ、怪獣のスーツやジオラマなどが展示されていました。
こちらの『ドラゴリー』は『ウルトラマンA』に登場した超獣(本作では怪獣をこう呼びます)で、目が光るギミックが搭載されていました。
こちらの『バラバ』もウルトラマンAに登場しました。
怪獣コーナーの特徴は、市川森一さんが脚本を手掛けたエピソードに登場した怪獣が多いこと。
こちらはウルトラセブンに登場した『ザンパ星人』で、ドラゴリーやバラバと同じく市川さんが手掛けたエピソードに登場しました。
最後の展示スペースではウルトラヒーローたちが出迎えてくれました。

キリスト教を信仰していた市川さんの脚本は、人間の信頼関係を題材にしたものが多いのが特徴。
中でも最後に携わったウルトラシリーズである『ウルトラマンA』の最終回には、現在でも語り継がれる普遍的な『優しさ』についての願いが込められています。

子どもの頃に出会い、今も憧れ続けているウルトラヒーローたち。
それに携わった市川さんの故郷で、市川さんの軌跡を辿りながら作品に込められた意思に触れられた貴重な展示会でした。