前田高地は、浦添市で最も高い場所に位置しており、標高は148mです。浦添市を一望できるスポットとして有名です。しかし、沖縄戦の中でも激戦地にあたります。

この記事では、沖縄戦の激戦地である前田高地についてご紹介します。
沖縄戦において、前田高地一帯を鋭く切り取ら地形から米軍により「ハクソーリッジ」と名付けたそうです。

実は、沖縄戦の激しい戦闘の様子を描いた映画「ハクソー・リッジ」の舞台となったのは前田高地になります。
前田高地は広い丘となっており、そこに「ディーグガマ」があります。「ガマ」とは、洞窟のことであり日本軍の防空壕として利用されました。今はガマの中に入ることはできませんが、多くの戦没者が眠っています。
そして、ディーグガマのすぐ近くに大きなガジュマル木があります。戦没者を見守っているようで、気持ちが少し明るくなりますね。
前田高地の南東側に位置する「ワカレジー」は、高さ13mある岩です。岩には多数の鉄砲の玉の痕跡があり、悲惨な戦いだったことを物語っています。
そして階段下におりると「前田高地平和之碑」が見えてきます。沖縄戦で亡くなった地元住民や日本兵だけでなく、米軍兵の名前も刻まれています。

今回、紹介した前田高地は、沖縄戦を学ぶ上で欠かせない場所の1つです。ゆいレール浦添前田駅から徒歩10~20分なので、一度足を運んではいかかでしょうか。