地元の人々に目の御薬師様として知られる「一畑寺(いちばたじ)」通称「一畑薬師(いちばたやくし)」は、宍道湖の北、島根半島の一畑山上標高200mにある歴史あるお寺です。

894年に開かれた一畑薬師は、ある漁師が日本海から引き上げた薬師如来をお祀りしたのが始まりと言われ、約1130年の歴史あるお寺で、薬師信仰の総本山です。

決して交通の便が良いとは言えない立地にもかかわらず、地元では目の病にご利益があるとか、特に子供の健やかな成長を願う多くの人々の信仰を集めており、一昔前は大勢の人が公共交通機関を使ってでもこの山中にはるばる訪れるお寺でした。
さすがに千年以上の歴史を感じさせる風格ある建物です。
昔は、目の病の他に、子供の夜泣き封じや病全快を願う参拝者が非常に多く訪れていたので、時に広い境内が人々で埋め尽くされて足元も見えないくらいだったと地元の人に聞きました。
一畑薬師は、目の病にご利益がある御薬師様で有名なので、絵馬にも「め」と書かれていました。
境内には永代供養塔、樹木葬、お百度参りができる施設等もありました。
境内をぐるりと回ると、標高合200mの高台から宍道湖の向こうに松江市が見えました。
松江市内や出雲市内からだと車で25kmで30分~40分ほどで、駐車場からは1300段もあるという階段を使わずに到着できるので子供連れやシニア層にも便利です。

さまざまなご利益を求めるだけでなく、非日常を感じられる場所でほっこりしたい人にもおすすめです。
一畑寺(いちばたじ)※通称「一畑薬師」
住所:島根県出雲市小境町803
電話:0853-67-0111
FAX:0853-67-0115
アクセス:松江市内や出雲市内から車で25kmで30分~40分