米子城址中腹には「石仏めぐりコース」があります。
私も降りる途中で今回初めて発見したのですが、これが四国八十八ケ所霊場の写し霊場で、お遍路さん体験ができるコースとはその時はわかりませんでした。

工事中を知らせる縦看板の左に「石仏めぐりコース」とあったのですが、こんな看板も初めて見ました。
足を踏み入れると、メインのコースからどんどん離れて森の奥深く入っていく細い道が続いていました。
そして、各お寺の看板の元に石仏がしつらえてありました。
雨に濡れた土と枯れ葉で滑りそうな細くて急な悪路が下りながらずーっと続いていきます。
昼なお薄暗い森の中、単なる冒険心だけで進むには怖くなってきました。
この時点ではこれが四国八十八ケ所巡りとは知らず、さらに進む方向が岐路とはどんどん反対方向に行くので今回はここで引き返すことにしました。
途中で舗装工事中の別コースの一部が見えました。12月の紅葉もまだ残っています。
この舗装道路が延びると少々暗くても雨や雪の後でも登りやすくなるので、冬の早朝のダイヤモンド大山を見に訪れる人も増えるかもしれません。
【米子城址 四国八十八ケ所霊場の写し霊場とは】
四国八十八ケ所巡りを体験し感動した米子出身の有志が「ぜひとも四国に行かなくても米子で四国八十八ケ所巡りができるように」と計画され、大正14年に完成、「城山大師 四国八十八ケ所石仏めぐり」と命名されました。
八十八のすべての寺から運んだ砂をそれぞれの石仏の下に埋めてあるそうで、遠く四国に行けない人でも、米子城でお遍路さん体験ができるようになっています。

「城山大師 四国八十八ケ所石仏めぐり」は、そのまま進むと米子城址の西側にあるボクシングジム「シュガーナックルボクシングジム米子店」方面に出ます。このジムは昔はスケートリンクだったのですが、今や東京五輪ボクシング金メダリストの入江聖奈さんを生んだジムとして有名です。

このように米子城址には計5つのコースがあるので、時間や目的に合わせて探索すると何度も楽しめそうです。

米子城址
住所:鳥取県米子市久米町
所在施設:湊山(みなとやま)公園
問い合わせ先電話:0859-23-5436
駐車場:あり(普通車41台、ハートフル2台、大型バス6台)

米子市ホームページより
海に臨む天空の城

米子市文化観光局より
ダイアモンド大山」が絶景です。