「満月寺 浮御堂」は、大津市堅田の湖畔にあるお寺です。お堂が琵琶湖に突き出ており、湖面に浮いているように見えることから「浮御堂」と呼ばれています。
近江八景の一つ「堅田の落雁」としても有名な浮御堂は、松尾芭蕉や葛飾北斎など多くの人々が訪れ、古くから愛され続けた場所です。
平安時代後期、源信(恵心)僧侶が湖上の安全と人々を悟りの世界へ導くことを願い建立されました。御堂の中には、重要文化財である聖観音座像や源信僧侶が自ら彫ったといわれる千体の阿弥陀仏がおさめられています。

満月寺自体は大きなお寺ではありませんが、趣深い佇まいです。
拝観者専用の駐車場は、お寺の前と50メートルほど離れたところにもありました。
立派な松の木の下をくぐり橋を渡ると、まるで琵琶湖の上を歩いているかのよう。
訪れた日はあいにくのお天気で風も強かったのですが、景色の美しさに感激しました。
御堂内に奉安されている阿弥陀像や観音像も、とても見ごたえがありますよ。
庭園から眺める浮御堂の様子も素晴らしいです。
お寺の庭園には、芭蕉が詠んだ句碑がありました。元禄四年の中秋名月の翌日、十六夜にひらかれたお月見の宴で詠んだ歌だそうです。

〇アクセス
・自動車
湖西道路真野ICから10分

・電車、バス
JR堅田駅からバス「堅田出町」下車徒歩5分

〇拝観料
小学生以上300円
歴史散策をしながら琵琶湖の美しさを間近に感じられる浮御堂、みなさんもぜひ訪れてみてくださいね。