福岡で活動する劇団ショーマンシップの「スカパンの悪巧み」には圧倒されました。
本作が上演されたのは2023年の6月で、場所は甘棠館(かんとうかん)Show劇場です。
ストーリーは金持ちの使用人であるスカパンが、恋に悩む青年のために彼らの父親から金をせしめようと知恵を働かせ立ち回るというもの。
物語の舞台はナポリですが、全編通して博多弁で演じられていることが特徴の作品でした。
スカパンは頭の回転が早く、口も回るキャラクターです。そのため台詞量が他のキャラクターと比較しても圧倒的に多く、早口での長回しの場面も何度もありました。
しかしスカパンを演じる上条拳斗さんは、どんな長台詞も失敗することなくスカパンを演じきりました。
スカパンが長い台詞を口にするたびに上条さんのテンションが上がっていくのが伝わってきます。その様子は迫力に満ちていました。